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蔵を片付けていたら古銭が出てきた、なんてこともあるでしょう。その中には永楽通宝と書かれた古銭もあるかもしれません。
永楽通宝はもともと中国から輸入した古銭で、日本で多く出回った銭貨でもあります。とはいえ、永楽通宝はいろいろな種類や材質のものがあるので、価値はまちまちです。
ここでは永楽通宝とはどのような古銭なのか、そしてどれくらいの価値のあるものなのか、どんな種類があるのかをまとめているので参考にしてみてください。
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永楽通宝とは?当時の価値はどれくらいなの?
永楽通宝とは中国の明朝時代、第3代皇帝の永楽帝のときに作られていた古銭で、日本では室町時代に鋳造された銭貨です。当時の日本は銭の鋳造を行っていないため、日明貿易によって大量に輸入されて普及しています。
江戸時代初頭までは貿易用の銭貨として用いられていましたが、基本貨幣としてもつかわれており、年貢の決済としてもつかわれたこともあります。
また、民間で勝手に作った粗悪な永楽通宝も存在しており、当時の価値としてもかなり低いものもあるのです。そういった粗悪な銭、鐚銭は数枚で精銭1文だったり、京銭4枚と永楽通宝1文が交換という慣行もありました。
そして、1606年に独自の銅銭である慶長通宝を鋳造してから、永楽通宝は流通禁止となったため、通貨としての価値はなくなりました。
織田信長が永楽通宝を家紋・旗印に使用していた
戦国武将は家紋を旗印として掲げることが多いです。歴史に詳しい人であれば知っているかもしれませんが、かの有名な戦国武将、織田信長の旗印が永楽通宝なのです。
なぜ織田信長が家紋・旗印に永楽通宝を用いていたのかは詳しくはわかっていません。
ですが、織田信長は楽市楽座の施行など経済に力を入れていた人物でもあるので、貨幣流通にも早くから注目していたからではないかといわれています。そう考えると既成概念にとらわれない信長らしい旗印ともいえるでしょう。
永楽通宝を見分ける『6つのポイント』
銅製の永楽通宝は価値が低いとされていますが、中には非常に価値が高く、コレクターの間で高値で取引されている永楽通宝もあります。
それが日本国内で鋳造された永楽通宝の一部です。実は日本で鋳造された永楽通宝には製造年によって字体が違っているのです。
その中でも特に価値が高い6つのポイントを紹介しましょう。
ノム樂 | 樂の右側の幺がカタカナのノとムになっている。 通のしんにょうと中の用がくっついている。 寶のウ冠の左下が細く短い、永の右側の先端が膨らんでいる |
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重足宝 | 寶の八の字の部分が垂直に下を向いている |
流永 | 永の右側が波打っている |
曲永 | 永の字が斜めに曲がっている |
曲永大字 | 永の字が斜めに曲がっており、なおかつ字が大きい |
中正 | 寶のウ冠の右側、尓の横棒の右側がはねている |
よく見比べてみると、こういった細かな違いがあります。さらに状態が良い永楽通宝なら、数万円から数十万円で買取されることもあるので、チェックしてみましょう。
日本製の永楽通宝も存在する
永楽通宝はもともとは中国の明朝時代に作られて日本に輸入された古銭です。ですが、日本でも民間で勝手に作った永楽通宝もありました。
こういった民間で作った永楽通宝のことを私鋳銭と呼ぶのですが、必ずしも官鋳銭よりも出来が悪いとは言い切れません。むしろ民間が作った私鋳銭のほうが成功に作られているものもあります。
その一方で、日本製の永楽通宝は元の銭を型に作っているため、出来上がりは若干小さくなっています。さらにそれをもとに新しい永楽通宝を作る為、どんどん小さくなってしまっているのも永楽通宝の特徴です。
【全3種類】永楽通宝の買取相場価格と鑑定価値一覧≪画像付き≫
中国から輸入した永楽通宝は銅製ですが、日本でも銅銭だけでなく銀銭や金銭もあり3種類に分類されます。ここでは現存する永楽通宝3種類の鑑定価値と買取相場価格についてまとめています。もし、永楽通宝があるなら参考にしてみてください。
①【永楽通宝(銅銭)】鑑定価値と買取相場価格
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時代 | 1411年 |
---|---|---|
価値 | C | |
相場 | 0円~数千円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | なし |
銅銭の永楽通宝は中国から輸入されたものの他にも、日本で作られた銅銭もあり大量に出回っています。
また、原材料も希少価値が高いわけではないので、鑑定価値は高くないでしょう。昔の古銭が蔵から出てきた、と思っても状態が良くなければほとんど値が付かないことが多いです。
ただ、銅銭の永楽通宝には字体が違うものやエラーコインもたくさんあります。そのため、思いがけない高額になることもあるので、プロの鑑定士に見てもらいましょう。
②【永楽通宝(銀銭)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1411年 | |
---|---|---|
価値 | B | |
相場 | 3万円~30万円 | |
素材 | 銀 | |
画像出典 | 不明 |
銅銭の永楽通宝はほとんど価値がないものですが、銀製となれば話は別です。原材料の価値も高いですし、流通枚数も多くありませんから、高値で取引されることが多いです。
状態によっても鑑定価値は変わりますが、文字の字体や書体によっても価値が大きく異なります。
このように、銀銭はモノによって価値が大きく異なるので、専門家に鑑定してもらったほうがいいでしょう。
③【永楽通宝(金銭)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1411年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 100万円以上 | |
素材 | 金 | |
画像出典 | 不明 |
永楽通宝の中で最も鑑定価値が高いのが金銭です。金製という原材料もそうですが、金製の永楽通宝は現物がほとんど市場に出回りません。
そのため、非常に高く買取されるでしょう。ただし、金製の永楽通宝は偽物も多く存在しています。
本物であれば100万円以上の価値はありますが、偽物であれば価値はありません。ですので、もし金製の永楽通宝が出てきたら、プロの鑑定士に確認してもらうといいでしょう。
まとめ
このように、永楽通宝は非常に古い古銭であり、作られた場所も中国だけでなく国内にもあり、形も材質もいろいろあります。
そのため、まったく価値のない永楽通宝もあれば、数十万円を超える価値のある永楽通宝もあります。いろいろな種類があるため、その永楽通宝の本当の価値は一概にはわかりません。
高く売りたいと思っている人はもちろんですが、記念に保管しておくという人も一度プロの鑑定士に価値を鑑定してもらうといいでしょう。