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飛鳥時代・奈良時代・平安時代で使われていた古銭とはどのようなものかご存じでしょうか。日本の古銭は中国の古銭を参考に作られたと言われ、非常に種類が豊富です。
そんな歴史のある古銭は飛鳥時代から作られ、日本中に広まったと言われています。今回、この記事では古銭の始まりである飛鳥時代から平安時代までに作られた古銭を画像付きで紹介していきます。
また、種類の紹介だけでなく販売価格や売買価値などの情報も併せて紹介するので、欲しい方もしくは今、手元にあり売ってしまいたい方もチェックしてみてください。
時代 | 背景 |
---|---|
飛鳥時代(592年~) | 日本で最初の貨幣「和同開珎」が作られた |
奈良時代(710年~) | 私鋳銭の横行や貨幣価値の下落が起きた |
平安時代(794年~) | 貿易を通じて宋の銅貨である宋銭が流入 |
飛鳥時代の古銭にまつわる情報
飛鳥時代は592年から710年までの118年間のことをいいます。(一部では593年から694年の102年間ともいわれています。)この時代で有名な出来事といえば、小野妹子らを隋に行かせた遣隋使や、中大兄皇子・中臣鎌子による蘇我入鹿の暗殺などがあります。
冒頭でも軽く説明しましたが、そんな出来事があった飛鳥時代から流通貨幣が始まりました。日本で最初に作られた貨幣が「和同開珎」というものです。実は和同開珎よりも前に存在した貨幣として富本銭が知られています。
富本銭は奈良県明日香村で大量に発見されたのですが、和同開珎のように確実に広範囲に流通していたのか不明のため、今のところ最古の流通貨幣は和同開珎だと言われているのです。
【飛鳥時代】古銭の種類一覧の情報まとめ(販売価格・売買価値)
(708年)和同開珎
時代 | 飛鳥時代/708年 | |
---|---|---|
販売価格 | 1,000~8,000円(レプリカ) | |
買取相場 | 10,000~49,999円 | |
素材 | 銀・銅 | |
画像出典 | wiki「皇朝十二銭」 |
(春秋時代)布貨
時代 | 飛鳥時代 | |
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販売価格 | 2,000円~ | |
買取相場 | 1,000~1万円 | |
素材 | 青銅 | |
画像出典 | wiki「中国の貨幣制度史」 |
(621年)開元通宝
時代 | 飛鳥時代/621年 | |
---|---|---|
販売価格 | 5,000円~ | |
買取相場 | 1,000~9,999円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | wiki「開元通宝」 |
奈良時代の古銭にまつわる情報
奈良時代は710年から794年の84年間のことをいいます。(一部では710年から784年の74年間ともいわれています。)
この時代で有名な出来事として、奈良時代の始まり710年に平城京へ遷都したことと、終わりの794年に平安京へ遷都したことが挙げられるでしょう。
奈良時代にも和同開珎が使われていたのですが、民間で勝手に発行された私鋳銭(しちゅうせん)の横行や貨幣価値の下落が起きました。
そのため、勝手に製造することを禁止したのですが、それでも私鋳銭が大量に出回ってしまい、価値の下落は止まりませんでした。その対策として、奈良時代では新たに3種類の貨幣が作られました。
【奈良時代】古銭の種類一覧の情報まとめ(販売価格・売買価値)
(760年)万年通宝
時代 | 奈良時代/760年 | |
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販売価格 | 不明 | |
買取相場 | 50,000~99,999円 | |
素材 | 青銅 | |
画像出典 | なし |
(765年)神功開宝
時代 | 奈良時代/765年 | |
---|---|---|
販売価格 | 20,000円~ | |
買取相場 | 10,000円~50,000円 | |
素材 | 青銅 | |
画像出典 | なし |
(796年)隆平永宝
時代 | 奈良時代/796年 | |
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販売価格 | 4,000円~ | |
買取相場 | 50,000~99,999円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | なし |
平安時代の古銭にまつわる情報
平安時代は794年から1185年もしくは1192年ごろまで続いたといわれています。794年に平安京へ都を移してから、鎌倉幕府が成立するまでの390年間を指します。
平安時代に起きた有名な出来事としては、白河天皇が上皇になり院政を開始したことや、平清盛が太政大臣となること、平家が滅亡した壇ノ浦の戦いなどが挙げられるでしょう。
平安時代になると日宋貿易が推進され、貿易を通じて宋の銅貨である宋銭が流入し日本でも通用されるといった特徴があります。中国の銅貨をきっかけに平安時代の中期から戦国時代にかけて普及されていきます。
【平安時代】古銭の種類一覧の情報まとめ(販売価格・売買価値)
(818年)富寿神宝
時代 | 平安時代/818年 | |
---|---|---|
販売価格 | 5,000円~ | |
買取相場 | 50,000~99,999円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | なし |
(835年)承和昌宝
時代 | 平安時代/835年 | |
---|---|---|
販売価格 | 5,000円~ | |
買取相場 | 50,000~99,999円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | なし |
(848年)長年大宝
時代 | 平安時代/848年 | |
---|---|---|
販売価格 | 19,000円~ | |
買取相場 | 1~499円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | なし |
(859年)饒益神宝
時代 | 平安時代/859年 | |
---|---|---|
販売価格 | 30,000円~ | |
買取相場 | 1,000,000円~ | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | なし |
(870年)貞観永宝
時代 | 平安時代/870年 | |
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販売価格 | 5,000円~ | |
買取相場 | 100,000~499,999円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | なし |
(890年)寛平大宝
時代 | 平安時代/890年 | |
---|---|---|
販売価格 | 180,000円~ | |
買取相場 | 50,000~99,999円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | なし |
(907年)延喜通宝
時代 | 平安時代/907年 | |
---|---|---|
販売価格 | 190,000円~ | |
買取相場 | 10,000~49,999円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | なし |
(958年)乾元大宝
時代 | 平安時代/958年 | |
---|---|---|
販売価格 | 360,000円~ | |
買取相場 | 50,000円~99,999円 | |
素材 | 銅・鉛 | |
画像出典 | なし |
(976年)太平通宝
時代 | 平安時代/976年 | |
---|---|---|
販売価格 | 11,000円~ | |
買取相場 | 1~499円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | なし |
(1039年)皇宋通宝
時代 | 平安時代/1039年 | |
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販売価格 | 700円~ | |
買取相場 | 1~499円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | なし |
(1023年)交子・会子
時代 | 平安/1023年 | |
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販売価格 | 不明 | |
買取相場 | 1,000~1万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | なし |
まとめ
以上、飛鳥時代・奈良時代・平安時代に使われていた古銭を紹介しました。飛鳥・奈良時代の古銭の種類は少ないのですが、平安時代になると、中国との貿易が盛んになることもあり、種類が一気に増えます。
非常に古い古銭なので、持っていても状態があまりよくないという方が多いはずです。だからといって、適当に売ってしまうのはもったいないです。きちんと鑑定ができる古銭専門店で見てもらうことをおすすめします。
自分で古銭をキレイにしようとすると傷ついてしまう可能性があるので、なるべくそのままの状態で査定してもらうようにしましょう。
古銭を売ろうと思う方はこちらの情報を参考にしてください↓
次の記事では「鎌倉・室町時代」に使われていた古銭について解説していきます。ぜひ読んでいってください。