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天正大判は安土桃山時代の1588年から、豊臣秀吉が室町時代からの幕府御用達の彫金師であった後藤家に鋳造を依頼して作らせた大判です。歴史的価値が非常に高く、それでいて現存数も少ないため買取相場は非常に高くなっています。
古銭は状態によって買取価格に大きく差が付くこともありますが、天正大判に関してはそれでも高価買取は間違いありません。複数の買取店に査定してもらえば、より高く買取してくれるところが出てくるはずです。
天正大判を売る場合には、まず天正大判はどのような歴史的背景があり、どのような特徴があるのか知っておきましょう。また買取相場を知っておけば、安く手放す危険性も少なくなります。まずは天正大判について学んで行きましょう。
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大判『天正大判』とは?どのような価値がある?
天正大判とは豊臣秀吉と秀頼が安土桃山時代から江戸初期にかけて作った大判で、大きく分けると天正菱大判、天正長大判、大仏大判の3種類あります。非常に希少価値のある大判で現存数も極めて少ないのが特徴です。
江戸時代に入ってからは徳川家によって作られた慶長大判と並行して使われていた時期もあります。そのため大仏大判は時期が被るのですが、天正大判は豊臣家によって作られているため、それとは区別されています。
形は楕円形で、表面が槌目(つちめ)になっているのが特徴で、墨書は後藤家四代目光乗の弟で、菱後藤家の祐徳と五代目の徳乗のものとされています。
ただ年代が古い大判ですから、元書なのか直し書なのか、また後藤家以外の人が書き改めた加筆なのかによっても価値が違います。
大判『天正大判』の価値と買取相場は?
これまでたくさんの古銭がありますが、その中でも最も稀少価値が高く、そして買取相場が高いのが天正大判です。その中でも世界に6枚しか現存していない天正菱大判は、全ての古銭の中でダントツの価値があります。
大判は当時でも拾両大判1枚で6.7トンもの米と同等の価値があったようですが、天正菱大判となると、7,000万円以上の価値があると言われ、実際にスイスで行われたオークションで出品され1億2,000万円もの値がついたそうです。
それ以外の天正大判も天正菱大判ほどではないにしても、1,000万円以上の買取相場になっており状態によってはそれ以上になる事もあります。ただ天正菱大判はもちろんのこと、他の天正大判もそうそう出回るものではありません。
【種類別】天正大判の買取相場・鑑定価値一覧
天正大判の買取相場と鑑定価値を紹介していきます。
大仏大判
時代 | 1608年 | |
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価値 | S | |
相場 | 1,000万円~1,500万円 | |
素材 | 金 | |
画像出典 | wiki「天正大判」 |
大仏大判は豊臣秀頼が京都の方広寺大仏殿の再建費用に充てるために作られた大判です。そのために大仏大判と呼ばれています。
この事業は徳川家康が秀頼の蓄財を減らす目的で指示したと言われ、またこの事業により、有名な鐘銘事件が引き起こされています。
買取相場
鋳造時期は1601年から作られている慶長大判の時期と重なりますが、豊臣家が鋳造した大判ということで天正大判という括りになっています。大仏大判は天正大判の中では最も新しく、現存数も多いとされ他の天正大判よりも価値が低いです。
ただそれでも買取相場は1,000万円を下ることはないと言われるほど貴重なもので、状態が良ければ1,500万円以上になる可能性もあります。
天正菱大判金
時代 | 1588年 | |
---|---|---|
価値 | S | |
相場 | 7,000万円から1億円 | |
素材 | 金 | |
画像出典 | wiki「天正大判」 |
天正菱大判金は豊臣家が初めて鋳造を命じた大判であり、菱形枠の桐紋の極印が特徴でこの名前が付いています。
この天正菱大判金は世界中で現存しているのはわずか6枚と言われ、数ある日本の古銭の中で最も価値が高い古銭です。
買取相場
その価値は7,000万円以上と言われています。現存する6枚のうち5枚は博物館に収蔵されており、残りの1枚が2015年にスイスで行われたオークションに出品されました。
その時のスタート額は1億円で、最終的に1億2,000万円で落札されたそうです。
天正菱大判金を買取してもらうというケースはまずないでしょうが、もしどこかに残っていたら信頼できる鑑定士に依頼しましょう。現存する7枚目の天正菱大判ですから、大発見になるでしょう。
天正長大判金
時代 | 1595年 | |
---|---|---|
価値 | S | |
相場 | 2,000万円から2,500万円 | |
素材 | 金 | |
画像出典 | 造幣局「天正長大判」 |
天正長大判金は他の天正大判に比べて縦長の楕円形で約17cmもの大きさが特徴で、世界で最大の金貨とも言われています。サイズは大きいですが、品位は他の天正大判と同じです。
この天正長大判金は、豊臣秀吉が聚楽第で金賦りをした際に使われたという噂があります。
買取相場
天正長大判金はその前に鋳造された天正菱大判ほどではありませんが、それでも相当希少価値が高いものです。その価値は2,000万円以上とも言われ、状態が良ければそれ以上で買取してくれるところもあります。
実際に天正長大判金は2,500万円で買取してくれる業者もあるようです。希少価値が高い大判ですから、信頼できる業者にしっかり査定してもらいましょう。
天正大判を相場以上で高く売る”3つの注意点”
天正大判は歴史的価値も高く、現存数も極めて少ない大判のため、少なくとも数千万円の価値があるものです。特に天正菱大判となると、実際のオークションでは1億円2,000万円で買取された実績があるほどレアなものです。
天正菱大判に関しては世界で6枚しか確認されていないので、買取してもらうことはほぼないでしょうが、他の天正大判ならもしかしたら、家の蔵に残っている人もいるかもしれません。高く売るポイントと注意点があります。
- 個人売買は避けるべき
- 信頼できる鑑定士に査定してもらう
- 墨書の状態で価値は変わるが、妥協は禁物
- 信頼できる古銭専門買取店を選ぶ
- 複数の買取専門店で査定してもらう
天正大判は非常にレアな逸品ですから、引く手あまたです。状態によって査定額は変わるものですが、天正大判に関して妥協は禁物です。
まとめ
天正大判は数ある古銭の中でトップクラスに稀少価値が高いものです。特に天正菱大判だと現存するものが6枚しか発見されていません。もちろん偶然蔵から出てくる、なんて事もあり得ないほどの代物ですから買取に関しては気にすることはないでしょう。
ただ他の天正大判であれば、持っている方はいるかもしれません。ただ状態によって買取額が変わってきますし、買取店によっても差が出てきます。偽物やレプリカである可能性もありますから、信頼できる鑑定士に一度依頼した方が良いでしょう。
本来なら歴史的価値もあるものですから、大事に保管しておくのも一つの方法です。もし売ると言うのであれば、時間がかかっても出来るだけ多くの買取店に査定してもらいましょう。もしかしたら数百万円もの差が出るかもしれません。