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古銭や記念硬貨で人気なのはオリンピックを記念して発行される硬貨です。ただオリンピックと言えば、もっと気になるのが競技用のメダルでしょう。オリンピック競技で1位になると金メダル、2位だと銀メダル、3位は銅メダルがもらえます。
このメダルの価格はどの程度なのか、気になる人も多いはずです。そこでオリンピックの金メダルの価値や値段がどの程度なのか詳しく調べてみました。
限られた人しか手にできないものなので、当然高いように思われるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか?
オリンピックで貰える競技用の金メダルとは
オリンピックでは各競技で1位~3位になると、それぞれの順位に応じたメダルが授与されます。この競技用メダルなのですが、実は勝手に作ることができません。国際オリンピック委員会で、大きさや材質が決められているからです。
- 直径は60ミリメートル以上、厚さ3ミリメートル以上
- 銅メダルは銅100%、銀メダルは純度92.5%以上の銀、金メダルは銀で作って表面に6gの金をかぶせる、またはメッキ加工する
つまり金メダルとは言っていても、実質的には銀メダルになります。ちなみに競技用メダルの付加価値を除いて、純粋に材質だけで金属の価値を考えてみましょう。
- 銅メダルは150円
- 銀メダルで2万4000円
- 金メダルだと5万円
これらは金属の相場で値段が変わってくるので、飽くまでも目安だと考えてください。
競技用の金メダルの買取価値や値段
では競技用金メダルの買取価値や値段はどうなのでしょうか。実のところ、これまで競技用の金メダルが売却されたという話は聞きません。そのため正確にこの程度の価値がつくというものはないのです。
ただし前述したように競技用のメダルは、金銀銅が使われているため材質とての価値はこの程度といったものはあります。
仮に金メダルがオークションなどに出品されたとすれば、当然その値段は材質のみの価格より上回るでしょう。基本的に古銭や記念硬貨の世界では需要と供給で、大きく価格が左右されます。
金メダルを自身のコレクションに加えたいというコレクターは多いでしょうが、なかなか競技用メダルを売りに出す人はいません。そのため値段は不明ながらも、やはり高値をつけるのではないでしょうか。
金の価値は日々変動するため買取価格は変化する
先程も軽く触れましたが、競技用メダルで使われている材質には、それぞれの相場というものがあります。もし売りに出されるとした場合は、この相場が大きく影響することも間違いありません。
例えば金メダルでは6gの金が使われています。この金の相場については1gの価格が表示されるようになっているのです。そのため売るとした場合は、最低でもその日の金相場を6倍した値はつくと言っても良いでしょう。
ちなみに金の相場ですが、貴金属を取り扱いする会社のウェブサイトなどで日々更新されています。そうした情報を確認してみると、だいたいの値段がわかるかもしれません。
競技用より記念・イベントで作られた金メダルが買取額に期待大
同じ金が使われているものだと、オリンピックでは競技用よりも記念コインの方が買取額に期待はできるでしょう。そもそも金メダルなど競技用メダルは、取引実績からの判断ができません。
そのため同じ金メダルであっても、記念硬貨などの方が取引実績があって、しっかりと値段がつけられています。そもそも記念硬貨は24Kが使われていることもあって、最低でも金相場の価格に応じた値段になるのです。
それ以外でもプレミアがつくこともあり、総じて買取相場が高値をつけています。
- 長野オリンピックの1万円金貨 3万円~4万円前後
- 平成天皇陛下御在位1万円金貨 14万円~15万円前後
といったようにいずれも額面以上の値段をつけているのが特徴です。
【実例】実際に買取された記念・イベントの金メダル
では実際に買取された記念・イベントの金メダルの値段はどの程度なのでしょうか。実は大きなものとしては、2014年にノーベル医学生理学賞のメダルが競売にかけられたことがあります。
DNAの二重らせん構造を発見した博士のものですが、落札額は約5億6000万円だったとのことです。金メダルについてはここまで高額にはならないでしょうが、数百万円の価値はついてもおかしくないです。
ちなみに記念メダルの実例としては以下のようなものもあります。
- 天皇皇后両陛下金婚式奉祝金メダルが30万円程度
- 桜の通り抜け記念金メダルは約50万円程度
- アポロ11号の月面着陸記念金メダルは約22万円
といったような価格がついています。
《豆知識》金メダル・銀メダル・銅メダルを製造する費用
最後に豆知識として競技用メダルの製造費用についても見ておきます。各メダルに含まれている材質のパーセンテージから、製造コストがどの程度かかるのかというのを算出した人がいるのです。
このデータによると、以下のような値段が製造コストになっています。
- 銅メダルが5ドル
- 銀メダルが355ドル
- 金メダルは700ドル
といったような形です。もちろんこれは材質のみにかかる値段であり、さらに加工費やデザイン費などを考慮すると、さらに値段が上乗せされます。正確な数字ではないのですが、それでも銅メダルが500円程度というのは驚きの値段です。
オリンピックのメダルと言えば、高額なイメージがあるかもしれません。ですが近代のオリンピックでは約300の種目があります。そのためあまり製造コストを高くしすぎると、それを用意する国も負担が増えるので、ある程度の配慮はしているのでしょう。
まとめ
オリンピックの金メダルの値段についての情報でした。金メダルを買いたいけれど、実際にはどのくらいの値段になるのか気になる人も多いでしょう。これについては正確な値段はお伝えできません。なぜなら取引実績がないためです。
ただ材質のみの価値だと、そこまで高くはありません。市場に出回らないことを考えても、数百万円程度だと考えて良いでしょう。それよりは同じ金が使われている記念金貨などだと、具体的な価値が分かっていますので取引しやすくなります。