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古銭・硬貨は時間の経過もしくは使用頻度によって汚れたり錆びたりするものです。普段使用するのに問題がなければそのままにしておく人も多いでしょうが、価値がある古銭・硬貨などはできるだけ綺麗に保管しておきたいと思うでしょう。
古銭・硬貨を綺麗にする方法はいろいろありますので、試してみるといいでしょう。
ここでは古銭・硬貨を錆落とし・研磨する方法やおすすめの洗浄法を紹介しています。また適切な保管方法も解説していますので、参考にしてください。
硬貨の錆落とし・研磨は犯罪?変形などは違法になる
錆びや汚れが付いた硬貨は基本的にそのままでも使用できます。ですが、あまりにも状態が悪すぎると自動販売機やATM、最近増えてきているセルフレジなどで識別ができず、使用できないケースも出てきます。
それを防ぐため、またはきれいに保管しておくために錆落としや研磨を検討している人もいるはずです。その際に気になるのが貨幣損傷等取締法です。この法律は古銭を故意に変形させたり、損傷させることを禁じる法律です。
では硬貨の錆落としや研磨はこの法律に違反になるのではと思うかもしれませんが、結論から言えば違反ではありません。
錆びたお金・硬貨をきれいにする方法
錆びたお金・硬貨を綺麗にする方法としては、以下のような方法があります。ただし硬貨によって材質も違いますので、注意点もありますのでそれも知っておくことが大切です。
クエン酸を使って小銭を洗いきれいにする
5円硬貨や10円硬貨などの黄銅・青銅は酸性のものに浸けると綺麗になります。そのためクエン酸を使って綺麗にすることができます。
使用するものとしてはクエン酸と水のみです。クエン酸はドラッグストアなどにも売られていますのですぐに入手できます。
クエン酸を使う方法は以下の通りになります。
- クエン酸30gを水100gに溶かす
- 1分から3分ほど硬貨を浸ける
- 錆が残っている部分は軽く擦って落とす
- 取り出して洗い流す
クエン酸は触れても問題がありませんので、比較的安全に硬貨を綺麗にすることができます。
この方法はアルミニウムでできている1円硬貨は避けるべきで、それ以外の材質の硬貨に対しても多少の効果はありますが、5円硬貨・10円硬貨ほどの効果が得られないでしょう。
サンポール・ハイターを使って硬貨を洗浄する!注意点もある
硬貨の洗浄にはトイレ用洗浄剤サンポールやキッチン用塩素系漂白剤ハイターを使う方法もあります。自宅にあるものですから、今すぐにできる方法として利用する人もいるようです。
サンポールは即効性があると言われ、実際に浸けておくだけでピカピカになります。ただ注意しなければいけないのは浸け置きする時間です。
サンポールは強い酸性ですので長時間つけておくと変色してしまう恐れがあります。
ですので、まずは10秒くらいで試してみるのが望ましいです。また液体が残っていると、酸化してしまいさらに錆が酷くなることもあるので、アルカリ洗剤で中和させ水洗いする必要があります。
またハイターに関してはメーカー側もステンレス以外の金属への使用はNGとなっているので、使用するなら薄めた薬剤でコインを拭き取る程度が望ましいです。
【おすすめ】酢と重曹を使って硬貨を洗浄する
自宅にあるもので手軽になおかつ安全に硬貨を洗浄する方法としては、酢や重曹を使う方法があります。5円硬貨や10円硬貨に付いた錆や黒ズミは酸に浸けると溶けだしてきます。サンポールなどのように強い酸性でなくても、酢でも効果があります。
やり方も簡単で、小皿などに入れた酢に硬貨を5分から10分ほど浸け、乾いた布で拭き取るだけです。ただし錆や汚れがひどいからと長時間放置すると、逆効果になることもあるので注意しましょう。
ちなみに酢がない場合でもケチャップやレモン汁などでも代用可能です。
重曹を使う際には次のような流れになります。
- 重曹と水を2:1の割合で混ぜる
- 1に硬貨を浸す
- 指や歯ブラシなどで磨く
- 流水でしっかりと流す
- 乾いた布で硬貨を拭き取る
硬貨の汚れ落とし・錆落としをするときの注意点
硬貨はいろいろな方法で汚れや錆を落とすことができます。ただ汚れ落とし・錆落としをするときには注意しなければいけない点があります。それは日本には貨幣損傷等取締法という法律があることと関係します。
いくら自分のお金だからといって、どんな扱いをしてもいいというわけではないのです。貨幣損傷等取締法では以下の状態になると違反となってしまうので注意しましょう。
- 輪郭が変わった
- 刻印が消えた
- 穴があいた
- 曲がってしまった
ピカピカにしようと薬剤に長時間浸けたり、強く磨いたりすると危険です。また古銭汚れ落とし・錆落としをする際も注意が必要で、古銭の価値を高めようと洗浄すると、逆に価値が下がってしまう事もあるのです。
【要注意】金貨の洗浄・磨きは特に気を付ける!何もしないのがベスト
金貨はその名の通り、金の材質を用いた硬貨です。希少価値が高く、高値で取引されています。そんな貴重な金貨ですから、少しでも綺麗にしたいと思う人も少なくないはずです。
ですが、金は金属の中でも非常に高度が低く柔らかいため、他の材質の硬貨と同じように強く磨いてしまうと変形したり傷がついたりする危険性があります。結論から言えば、金貨は何もしないのがベストです。
そもそも金貨は腐食しにくいですし、しっかりと保管していれば錆びることもほぼありません。もし汚れが気になるようであれば、目の細かい柔らかい布で、撫でるようにやさしく乾拭きする程度が望ましいです。
また金貨が汚れないようにケースで保管する事も大切になります。
古銭・コインを綺麗に洗浄する《硬貨洗浄機》もある
古銭やコインを綺麗に洗浄するには、コイン専用の硬貨洗浄機を使う方法もあります。硬貨洗浄機のほとんどは超音波を使って硬貨に付着した汚れや錆を落とすという機械です。
業務用となれば2万円から3万円ほどの価格になりますが、安いものでは2,000円から4,000円程度でも入手できます。
硬貨洗浄機は特殊な薬剤を使うこともなく、また研磨するわけでもないので硬貨を傷つけたりすることなく綺麗に洗浄できるのが特徴です。また使い方も簡単ですから、硬貨を洗浄するのが不安な方でも安心です。
ただし、安価なものでも2,000円以上しますから、大量の硬貨を洗浄する方でない限りはコストがかかってしまうのもネックです。数枚だけ綺麗にしたいなら、他の方法の方がいい場合もあります。
古銭・コイン・硬貨の価値を下げない保管方法
古銭・コイン・硬貨の価値を下げないためには、洗浄する事よりもまず適切な保管方法が重要になります。いくら使わずに保管しておくとしても、保管方法が悪いと取り出した時にすでに変色したり錆ができたりすることもあるのです。
古銭・コイン・硬貨の状態を維持するためには、以下のポイントが大原則です。
- 空気に触れないようにする
- 直射日光を避ける
- 触らない
古銭・コイン・硬貨は空気に触れることで酸化し錆の原因になります。また直射日光に当たりすぎると変色する恐れがあります。また手には汗や皮脂があるため、触ることでそれらが付着し錆や腐食の原因になってしまうのです。
それらを避けるためには、決して素手では触らずにコインケースに入れて、直射日光に当たらない場所に保管するのが望ましいです。
古銭・コイン・硬貨の保管が難しい方は買取に出すのがおすすめ
古銭・コイン・硬貨の保管は慣れている方であればそれほど難しいものではありませんが、正しく保管しないとやはり劣化してしまうこともあります。
サビや汚れ、変色してしまっても洗浄すればいいと思う人もいるかもしれませんが、それにより価値が下がってしまう恐れもあります。
ご自分のコレクションとして保管しておくだけなら、汚れても洗浄すればいいですが、いずれ売りに出すつもりであればまずは正しい保管が重要です。もし保管が難しいのであれば状態が悪くならないうちに買取に出すのがおすすめです。
硬貨の価値はその時によって変動はあるものの、高騰することはあまりありません。また仮に今よりも価値が上がったとしても、状態が悪ければ逆に価値が下がることもあるので、状態が良い今のうちに売るのがベストです。
まとめ
このように汚れてしまった古銭・コイン・硬貨はいろいろな方法で錆を落として綺麗にすることができます。今はYouTubeなどでも動画で洗浄方法を紹介していますのでやってみようかと思う人もいるでしょう。
ですが、やり方を間違えると逆に錆びる原因となるので注意しましょう。特に価値のある古銭やコインなどは、洗浄する事で価値を下げてしまう事にもなりかねません。
また正しい保管方法も知っておくことも大切で、もしそれらに自信がなければ売ってしまうのも選択肢の1つです。