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【保存版】5円札の価値は?買取価格&平均相場《全9種類まとめ》

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5円と聞いて大半の方が思い浮かべるのは、真ん中に穴の開いた硬貨の5円玉ではないでしょうか?

今でこそ5円には硬貨が用いられていますが、その昔は紙幣が用いられていた時代もあり、れっきとした古銭の一つです。

かつて流通していた5円札とは一体どのようなお金であるのか、5円札に関する基本情報をお届けします。また5円札を売却した際にどの程度の価格になるのか、鑑定価値や売却のポイントも一緒にお伝えします。

▼【画像付】5円札の買取相場一覧▼

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目次

5円札とは?どんな人物が描かれているのか?

古紙幣

5円札とはその名の通り額面5円の紙幣であり、古くは明治時代に発行された歴史ある紙幣になります。額面は5円なのですが、お金の価値というのは時代によって異なるため、現在の5円と同等の価値ではありません。

明治時代は1円がおおよそ今で言うところの2万円くらいの価値があるものでした。そのため5円札というのは当時にしてみると大金であったことから、現在の5円玉とは少々意味合いが違うものと考えてよいかもしれません。

5円札が製造開始されたのは明治時代になりますが、何度もモデルチェンジされており描かれている人物もさまざまです。これまでの5円札の歴史の中で描かれたことのある人物の一例を、下記に示します。

  • 神功皇后
  • 大黒天
  • 武内宿禰
  • 菅原道真

【全9種類】5円札の買取相場価格と鑑定価値一覧≪画像付き≫

5円札は紙幣の中でも種類が多く、分類すると主に9種類ほどになりますのでそれぞれに関して特徴を紹介します。また買取価格相場と鑑定価値は一体どのくらいになるのかも示しますので、売却する際の参考にしてみて下さい。

【全9種類】5円札の買取相場価格と鑑定価値一覧

①【5円札(旧五円券・大黒札)】鑑定価値と買取相場価格

画像なし 時代 1886年〜1939年
価値
相場 10万円~40万円
素材
画像出典 不明

明治19年に発行された裏面に大黒天が印刷されているもので、通称大黒札と呼ばれています。

大黒札の主な特徴は以下になりますが、大黒が印刷されている紙幣はどれもプレミアが付きやすく、高値が期待できる古銭です。

【5円札(旧五円券・大黒札)】鑑定価値と買取相場
  • 希少性が高いため並品でも10万円以上で取引される
  • 美品や未使用品であれば数約万円の鑑定価値がつくこともある
  • 鑑定価値よりも実際に売却される額が低くなる可能性が高い
  • 紙幣の裏面に大黒天がプリントされているため裏大黒と呼ばれることもある

②【5円札(改造五円券・菅原道真)】鑑定価値と買取相場価格

画像なし 時代 1888年〜1939年
価値
相場 10万円~40万円
素材
画像出典 なし

明治21年発行の肖像画に菅原道真が用いられた5円札で、主な特徴は以下の通りです。

並品の場合の相場は10万円程度ですが、未使用品であれば100万円以上の値が付くことも多く、現在でも高価格で取引されている紙幣です。

【5円札(改造五円券・菅原道真)】鑑定価値と買取相場
  • 並品であれば相場としては2万円以上での取引が多い
  • 美品の場合のカタログ価格は20万円程度ですが、実情では10万円程度での取引となる可能性が高い
  • 未使用品はかつて30万程度での取引実績があるが、昨今ではおおよそ7割程度での取引になると予想される

③【5円札(甲号券・武内宿禰と宇倍神社)】鑑定価値と買取相場価格

画像なし 時代 1899年〜1939年
価値
相場 3万円~10万円
素材
画像出典 なし

かつて5人ほどの天皇に仕えた忠臣の歴史上人物である武内宿禰がデザインされている、明治32年発行の5円札です。

紙幣のちょうど中央部にこの武内宿禰がプリントされていることから、中央武内と呼ばれたりもします。前期と後期で通し番号のデザインが異なっているのも特徴で、前期は万葉かなで後期はアラビア数字が使われています。

そのため後期のものの方が価値が高い傾向にあり、相場としては美品で30万円程度となっています。

④【5円札(乙号券・菅原道真)】鑑定価値と買取相場価格

画像なし 時代 1910年〜1939年
価値
相場 2万円~10万円
素材
画像出典 なし

肖像画に起用されているのは菅原道真ですが透かしに大黒天がプリントされているため、透かし大黒天という愛称もあります。

乙号券は明治43年に発行されていますが、鑑定価値と買取相場価格としてはおおよそ以下になります。

【5円札(乙号券・菅原道真)】鑑定価値と買取相場
  • 並品であれば相場としては2万円以上での取引が多い
  • 美品の場合のカタログ価格は20万円程度ですが、実情では10万円程度での取引となる可能性が高い
  • 未使用品はかつて30万程度での取引実績があるが、昨今ではおおよそ7割程度での取引になると予想される

⑤【5円札(丙号券・武内宿禰と宇倍神社)】鑑定価値と買取相場価格

画像なし 時代 1916年〜1939年
価値
相場 5,000円~5万円
素材
画像出典 なし

大正5年に発行されたこちらの5円札にも武内宿禰が印刷されており、中央武内と区別するため大正武内や白ひげ5円と呼ばれたりします。

印象的な武内宿禰と一緒に宇部神社が印刷されていることも、特徴の一つでしょう。価格としては並品であれば5000円前後での取引になるケースが多いです。

未使用品や美品ですとカタログ価格としては5万円程度になりますが、実情としてはもう少し安く2万円から3万円程度の相場となる可能性が高いです。

⑥【5円札(丁号券・菅原道真と北野天満宮)】鑑定価値と買取相場価格

画像なし 時代 1930年〜1946年
価値
相場 300円~2,000円
素材
画像出典 なし

菅原道真と北野天満宮が印刷されたもので、これ以降の5円札に菅原道真デザインが続くことから区別するために1次5円と呼ばれています。

こちらは昭和5年発行であり、5円札の中では比較的新しいものになっています。そのためこれ以降の5円札から鑑定価値は低くなり、並品であれば50円から数百円程度の値しか付きません。

未使用の美品であっても1万円まで値が付く可能性は低く、おそらく5000円程度での取引となるでしょう。

⑦【5円札(い号券・菅原道真と北野天満宮)】鑑定価値と買取相場価格

画像なし 時代 1942年〜1946年
価値
相場 200円~1,000円
素材
画像出典 なし

1次5円と同じく表面に菅原道真と北野天満宮がデザインされた5円紙幣で、裏面デザインが変更され護王神社が印刷されています。

こちらは2次5円札とも呼ばれ、発行は昭和17年で昭和23年の発行停止まで6年ほど使用されました。並品の買取価格としては50円程度から、高くても200円程度での取引となるでしょう。

また未使用品ですと最大で2500円前後の値がつく可能性もあるものの、それはカタログ価格のためおそらく業者との取引は半値程度になります。

⑧【5円札(ろ号券・菅原道真と北野天満宮)】鑑定価値と買取相場価格

画像なし 時代 1943年〜1946年
価値
相場 150円~500円
素材
画像出典 なし

昭和18年発行の5円札で、1次2次と同様菅原道真と北野天満宮がデザインされた3次5円です。後に記号の色が黒から赤色に変更され、通し番号の省略がおこなわれていますが、そちらが4次5円になります。

比較的新しい5円札のため、買取価格は並品の場合ですと50円から100円程度の相場になります。

未使用品であっても1000円程度での取引が一般的で、カタログ価格の2000円のおおよそ半値程度での取引になる可能性が高いです。

⑨【5円札(A号券)】鑑定価値と買取相場価格

5円札(A号券)

Eclipse2009, Public domain, via Wikimedia Commons

時代 1946年
価値
相場 100円~400円
素材
画像出典 wiki「五円紙幣」

昭和21年発行のA号券は、肖像画がなく彩紋が裏表両方に印刷されたデザインとなっています。こちらの5円札は日本銀行ではなく、民間企業がデザインと印刷を手掛けており、それゆえに偽造品が多く出回った経歴があります。

A号券の買取相場は並品では50円程度から良くて100円程度、未使用品ですと1000円程度が相場となっています。

通常の5円札に関してはそこまで値段は高くありませんが、見本紙幣に関しては数万円まで価値が上がります。

5円札を所有する方必見!注目すべき『2つのポイント』

4箇所をチェック

もし5円札を所有している場合には、次に紹介する2つのポイントを押さえておくようにしましょう。お金は時として額面以上の価値が期待できることもあり、安易に手放すことのないよう知識を付ける必要があります。

5円札を所有する方必見!注目すべき『2つのポイント』

【ポイント1】プレミア価格がつく5円札が存在する

並べられた一万円札

5円札は明治時代のものであればそこそこプレミアがつくものの、昭和時代のものに関してはあまり値が付きにくいです。しかしながら、製造された時代に関係なくプレミアが付く5円札というのも中には存在します。

それはエラーが生じている5円札で、エラーの程度にもよりますが大きなエラーほど希少価値が高くなります。

他にも記番号がぞろ目のものなど、やはり希少性のあるものに関してはプレミアが付くため、価値を見極めるのは難しいです。

【ポイント2】5円札は現在も使用可能なものがある

銀行の看板

知っておきたいポイントとして、5円札の発行は現在おこなわれていませんが、中には使用可能なものもあります。

5円札以外の古銭であっても、現在使用可能なものは意外と多く、これらは街中でも普通に使用可能です。とはいえ店員の中には古銭を見たことのない人も多く、混乱が生じる可能性は考慮しなければなりません。

また5円札を売りに出せば額面以上での買値が付く可能性が高いため、普通に使用するのは少々もったいないです。

まとめ

5円札は歴史が深く明治時代から発行され、何度もモデルチェンジを経ていることから、さまざまな5円札が存在します。

そのためどの5円札なのかによって価値も変わってきますが、古いモデルになるほど価値が高まる傾向にあります。

また単にモデルによる価値の違いがあるだけではなく、古銭はその状態によっても買値に大きな影響が出ます。そのためもし5円札の売却を考えているのであれば、しっかりと信頼できる業者を見つけることも大事です。

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