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戦争時に軍が一時的に発行した疑似紙幣が軍用手票(軍票)です。戦地のみで使える紙幣で、実際の紙幣価値はありません。最終的に軍や国が換金する仕組みになっていますが、敗戦国となれば換金されずただの紙切れになることもあります。
ただ古銭としての価値がありますし、歴史的価値があるものですから、コレクターの間では高値で取引されています。特に現存数が少ない軍用手票は買取相場も高くなります。また粗悪なものが多いので、状態が良いものほど高く買取してくれます。
こういった軍用手票を買取する会社もたくさんあるので、持っている方は売ってもいいでしょう。まずは軍用手票の種類と価値をチェックしてみましょう。
【軍用手票(軍票)】 鑑定・買取・売却ならこの方法がおすすめ |
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買取方法 | 鑑定の正確さ | 高価買取 | 対応地域 |
リサイクルショップ | △ | × | 店舗周辺 |
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軍用手票(軍票)とは?偽物も存在する
軍用手票(軍票)とは、戦時中もしくは戦争により植民地や支配下に置いた地域で、軍隊が現地での物資調達のために用いた紙幣になります。一時的に使う疑似紙幣であり、最終的には軍により回収されるため現存している数も多くありません。
軍用手票は発行した軍隊が所属する国が債務支払いをする仕組みです。ですが、発行した国が戦争に負ける支払い能力がなくなってしまうため、換金されずにただの紙切れになってしまうこともあります。もちろん今では紙幣価値はありません。
また一時的に使う疑似紙幣ということもあり、材質は粗悪なものもたくさんあります。また軍用手票によっては偽物や謀略札などもあり、本物かどうか見分けられないものもあります。もちろん謀略札も歴史的背景を見る上では歴史的価値があるでしょう。
ただコレクターにはこういった貴重な紙幣が人気で、現存数が少ないものや状態の良い物は高く買取したいはずです。価値を見いだせない方は売ってしまうのも一つの方法です。
軍用手票(軍票)の価値と買取相場はいくら?
軍用手票(軍票)は通貨としての価値はありません。当然使えないものですし、仮に使えても額面が小さいですからメリットはありません。ただお金としての価値はなくても、古銭としてコレクターには人気があります。
軍用手票の価値は、発行数や残存数によって変わってきます。基本的に軍用手票は軍や国が回収し処分するものなので、そのほとんどは残っていません。
また戦時中の疑似紙幣ですから材質も悪く、保存状態によっても価値が変わり買取相場も変わってきます。安いものでは100円程度もしくはゼロのものもありますし、高いものでは数百万円にものぼるものもあるのです。
【種類別】軍用手票(軍票)の買取相場・鑑定価値一覧
軍用手票の買取相場と鑑定価値を紹介していきます。
承恵社札
時代 | 1877年 | |
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価値 | A | |
相場 | 数万~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | ウルトラバイヤー |
承恵社札は西南戦争の際、西郷軍が発行した日本初の軍用手票です。
3種類の額面が発行されましたが、戦争終了後明治政府が回収、破棄をしたために現存しているものは非常に少ないです。
そのため稀少価値の高い軍用手票です。ただ、5円に関しては現存しているものは発見されておらず、取引されているのは1円と半円です。
額面に関係なく買取相場は高く、状態が良ければ10万円もしくはそれ以上で取引されたケースもあります。
西郷札
時代 | 1877年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 数万円~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | ウルトラバイヤー |
西郷札は承恵社札の2ヶ月後に西郷軍が軍資金不足のため、独断で発行された軍用手票です。
額面の種類は以下になります。
- 10円
- 5円
- 1円
- 50銭
- 20銭
- 10銭
紙幣とは言うものの実際は布製の布幣です。額面は6種類発行されたのですが、西南戦争終了後、政府が回収・破棄したため流通している数は少ないです。
当初から信用性が低く、西郷軍の敗北によりますます信用を失い、明治政府からの補償もない不換紙幣でした。
承恵社札同様稀少価値の高い軍用手票で、買取相場は高いものでは12万円で取引される例もあります。西郷札は全種類現存しており、安価なものでも3万円の買取相場になっています。
日清戦争軍票(※画像なし)
時代 | 1895年 | |
---|---|---|
価値 | S | |
相場 | 数百万円以上 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | なし |
日清戦争の期間は1984年8月1日の宣戦布告から1985年4月17日の日清講和条約締結までとなっていますが、休戦となったのは3月30日です。
日清戦争軍票は1985年2月に発行されており、発行期間は実質2ヶ月程度のものです。そのため発行数が非常に少なく、ほとんどが回収されています。額面は5種類ありますが、実際に現存しているのは1両札が数枚という相当なプレミアになります。
とはいうものの実際に取引された記録はないため、もし出回れば数百万円以上で買取するところも出てくるでしょう。特に1両以外は歴史的な発見で博物館行きの逸品になること間違いなしです。
日露戦争軍票
時代 | 1905年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 数万円~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | 日本と軍票「軍用切符」 |
日露戦争軍票はロシアとの関係が悪化していたことから、戦争開始前から製造され戦争開始直後の2月に発行されています。
額面の種類
- 10円
- 5円
- 1円
- 50銭
- 20銭
- 10銭
日露戦争の期間は1904年2月から1905年9月までであり、日清戦争軍票に比べると相当な数が発行されています。日露戦争軍票の発行高は1億4,000万円以上であり、額面が一番高い物でも10円ですから相当な数が発行されたのが分かるでしょう。
終戦後多くの軍票は回収されたのですが、勝利を記念して持ち帰った人が多く、比較的多く残っており頻繁に取引されています。買取相場は額面が高いほど高額で取引されており、状態が良ければ30万円以上で買取される可能性もあります。
青島出兵軍票
時代 | 1914年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 数万円~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | 日本と軍票「青島出兵軍票」 |
青島出兵軍票は残存数が少なく、買取相場も非常に高めです。詳細は次の通りです。
額面の種類
- 10円
- 5円
- 1円
- 50銭
- 20銭
- 10銭
青島の戦いは青島出兵軍票が発行されてから2ヶ月足らずで決着がついたため、青島出兵軍票の発行数も非常に少ないです。統計によると青島出兵軍票は約1,200万円分発行されましたが、その多くは回収され未回収分は約16万円となっています。
額面は6種類発行されましたが、額面が高いほど価値が高くなっています。特に10円札と5円札は市場にほとんど出回る事がなく、買取相場は50万円前後と言われていますが、100万円近くになる可能性もあります。
シベリア出兵軍票
時代 | 1919年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 数万円~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | 福島県立博物館「ふくしまの戦争資料―軍票(ぐんぴょう)―」 |
シベリア出兵軍票は、1918年8月から1922年10月までの長期間行われたシベリア出兵の際に発行された軍票です。
額面の種類
- 10円
- 5円
- 1円
- 50銭
- 20銭
- 10銭
発行されたのは1919年で主にシベリアで使われたため、日本語とロシア語で表記されているのが特徴です。比較的長い間使われた軍票ではありますが、政府の回収もよくなされていたため、残存数は少ないです。
額面は6種類発行されましたが、10円札と5円札は実際の流通数が発行数の4割程度だったこともあり、稀少価値が高まっています。状態の良い10円札なら50万円以上で買取してもらえる可能性もあります。
日華事変軍票
時代 | 1938年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 数万円~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | なし |
日華事変軍票は、1937年から1945年まで中国との間で行われた日中戦争中に使われた軍票になります。
長期間にわたる戦争だったこともあり、1938年から1940年までに5億円相当の軍票が発行・流通されました。相当な数が出回っています。日華事変軍票の種類は6種類ですが、各券種それぞれに額面が分かれており全部で35種類にも上ります。
さらに色や紙質が異なる現地刷のものや、敵国が経済を混乱させるために作られたと思われる謀略札とも呼ばれる謎のある軍票もあります。そのため日華事変軍票は非常に見極めが難しい軍票です。物によっては0円のものもあります。
大東亜戦争軍票
時代 | 1942年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 数万円~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | wiki「大東亜戦争軍票」 |
大東亜戦争軍票は1941年から始まった太平洋戦争時に、日本軍が支配下に置いたアジアや太平洋地域で発行された軍票です。
地域の通貨に合わせて発行されているため、非常に数が多いです。そして実際に大東亜戦争軍票は数多く残っているため、稀少価値がほとんどありません。買取相場はほとんどが100円程度です。
通貨がグルテンからルピアに変わった、は号だけ稀少価値があり高く取引されています。は号以外は売っても高値がつかないので、記念に持っておいた方がいいかもしれません。
在日米軍軍票
時代 | 1951年 | |
---|---|---|
価値 | A | |
相場 | 数万円~数十万円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | なし |
在日米軍軍票は、日本がアメリカに占領された際に持ち込まれた軍票です。
額面の種類
- 1,000円
- 100円
- 20円
- 10円
- 5円
- 1円
- 50銭
- 10銭
日本で初めて外国発行の軍票が用いられたもので、唯一のものとなります。歴史的価値はありますが、市場に出回っている数も多いのでそれほど稀少価値は高くないでしょう。それでも20円以上の額面のものは2万円から6万円で取引されています。
状態によってはもっと高い額で買取してもらえるケースもあるでしょう。また歴史的な価値があることから、今後価値が上がる可能性もあります。
軍用手票(軍票)を相場以上で高く売る方法と”注意点”
軍用手票は基本的に通貨としての価値はありません。軍用手票を手に入れたいのは古銭を集めているコレクターです。また、その仲介をする買取業者です。軍用手票を高く売るためには、どうしても手に入れたいと思う人に売ることです。
その方法の一つとしてはネットオークションがあります。オークションなら数多くの人が閲覧するので、その中には出品した軍用手票をどうしても手に入れたいと思う人もいます。
ただ、オークションのような個人売買は、トラブルになる危険性があります。軍用手票によっては偽物もありますし、ほとんど価値がないものもあります。また写真だけでは状態も伝えられない事もあるのです。そういったトラブルには注意が必要でしょう。
確実に高く売るなら次項で説明する買取専門店に売ることです。
軍用手票(軍票)の鑑定・売却なら買取専門『福ちゃん』がおすすめ!
軍用手票といっても、その戦争によっていろいろな種類があります。古くは西南戦争にまでさかのぼります。
そして額面もいろいろですから、その種類は相当な数になります。また偽物や謀略札、現地刷りのため髪質も色も違うものもあるのです。そういった知識がない方だと貴重な軍用手票でも安く手放してしまう事もあります。
相場をチェックしてみるのも大切な事ですが、確実なのは軍用手票に精通している専門家のいる買取専門店『福ちゃん』がおすすめです。
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挙げるとキリがないですが、正直なところ、古銭買取業者の中でここまで多くの種類を査定できるのは「福ちゃん」だけです。
「値段だけ知りたい!」でも問題なく対応してもらえます。古銭の価値が高騰している今だからこそ、鑑定してもらう価値があると思います。
お家に眠っている古銭があるなら、鑑定時期が遅れて損しないためにも、福ちゃんで正確な査定をしてもらいましょう。
まとめ
軍用手票は歴史的価値がある大切な古銭です。いつまでも保管しておくという方はいいですが、価値が見いだせない方は売ってしまうのも一つの方法です。軍用手票の価値は下がってきているとも言われているので、早めに手放すのもいいでしょう。
ただ軍用手票は数が多く、額面に関係なく価値が大きく変わってきます。数が出回っていないものほど稀少価値が高く、数百万円の買取相場のものもあります。逆にほとんど価値がないものもあるので、持っている軍用手票の相場をチェックしてみましょう。
その上で軍用手票の価値が分かる専門家に査定してもらい、高価買取してもらうのが望ましいです。自分で相場を調べてもいいですが、状態によっても価値が変わるので、軍用手票の買取専門店に査定してもらうと安心です。