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鎌倉・室町時代といえば、征夷大将軍となる源頼朝が鎌倉幕府を開いたことや、室町時代に応仁の乱が起きたことなどが有名です。
そんな有名な歴史がたくさんある鎌倉・室町時代ですが、古銭についての情報は知らないという方が多いでしょう。そこで今回は、鎌倉時代・室町時代それぞれの時代で使われていた古銭を紹介します。
また、紹介する古銭の販売価格や売買価値などの情報も紹介するので、ぜひ参考にしてください。ちなみに鎌倉時代よりも前の「飛鳥・奈良・平安時代」はこちらです。
時代 | 背景 |
---|---|
鎌倉時代(1185年~) | 幕府や朝廷による貨幣の発行は行われなかった。 |
室町時代(1336年~) | 主に使われていた古銭は「永楽通宝」。 |
鎌倉時代の古銭にまつわる情報
鎌倉時代は1185年に壇ノ浦の戦いで平氏を滅ぼし、のちに征夷大将軍となる源頼朝が創始し、北条時政、北条義時らを中心に鎌倉幕府が設立されました。
鎌倉時代の始まりは
- 大倉御所(頼朝の邸宅)が置かれた1180年から
- 頼朝による東国支配権を公認した1183年から
- 守護・地頭職の設置・任免を許可した1185年から
- 征夷大将軍となった1192年から
など、様々な意見があり、明確に決定はしていません。以前の教科書では1192年となっていましたが、現在は1185年に変更されたので、この記事では1185年からスタートしたとしています。
鎌倉時代の古銭事情ですが、約150年間続きましたが幕府や朝廷による貨幣の発行は行われませんでした。予定では後醍醐天皇が建武の新政において新しい通貨と紙幣を発行するつもりでしたが、その前に政権が崩壊したため、実現しませんでした。
中国で使われていた紙幣「交鈔」や硬貨「輸入銭」にならって、日本国内でも硬貨や紙幣を流通させようという計画があったといわれています。
【鎌倉時代】古銭の種類一覧の情報まとめ(販売価格・売買価値)
(1190年)淳熙元宝(じゅんきげんぽう)
時代 | 鎌倉時代/1190年 | |
---|---|---|
販売価格 | 800円 | |
買取相場 | 500~999円 | |
素材 | 銅・鉄 | |
画像出典 | なし |
(1260年)交鈔(こうしょう)
時代 | 1260年~1356年 | |
---|---|---|
販売価格 | 不明 | |
買取相場 | 4万~5万円 | |
素材 | 紙、その他 | |
画像出典 | なし |
室町時代の古銭にまつわる情報
室町時代は1338年から1573年までの235年間続いた時代です。始まりは足利尊氏が建武式目を制定した1336年からとも言われていますが、教科書では1338年から室町時代が始まったとされているので、この記事では1338年からとしています。
室町時代は出自不明の農民・商人層の社会進出を可能とした時代で、日本史上初めて民衆の顔が登場した時代でもあります。
経済面においては農業と工業の技術が向上し、内外の流通が盛んになりました。主に使われていた古銭は「永楽通宝」です。
経済面の向上と貨幣経済の浸透に伴い、通貨需要が増大しましたが貨幣は作らず、日明貿易で明銭を輸入して流通させていました。その結果、銭飢渇という状態に陥ったと記録されています。
【室町時代】古銭の種類一覧の情報まとめ(販売価格・売買価値)
(1368年)洪武通宝
時代 | 室町時代/1368年 | |
---|---|---|
販売価格 | 2,000円 | |
買取相場 | 500~999円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | なし |
(1411年)永楽通宝
時代 | 室町時代/1411年 | |
---|---|---|
販売価格 | 1,000円 | |
買取相場 | 500~999円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | wiki「永楽通宝」 |
(1425年)朝鮮通宝
時代 | 室町時代/1425年 | |
---|---|---|
販売価格 | 1,100円 | |
買取相場 | 500~999円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | 朝鮮通宝 |
(1440年)世高通宝
時代 | 室町時代/1440年~1470年 | |
---|---|---|
販売価格 | 1,800円 | |
買取相場 | 1,000~9,999円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | コインの散歩道 |
(1454年)大世通宝
時代 | 室町時代/1454年 | |
---|---|---|
販売価格 | 1,900円 | |
買取相場 | 3,000円前後 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | コインの散歩道 |
(1470年)金円世宝
時代 | 室町時代/1470年 | |
---|---|---|
販売価格 | 不明 | |
買取相場 | 10,000~49,999円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | コインの散歩道 |
(1535年)メキシコ貿易銀
時代 | 室町~江戸時代/1535年 | |
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販売価格 | 7,900円 | |
買取相場 | 5,000円前後 | |
素材 | 銀 | |
画像出典 | wiki「貿易銀」 |
(室町~)鐚銭(びたせん・びたぜに)
時代 | 室町・安土桃山・江戸時代 | |
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販売価格 | 7,000円 | |
買取相場 | 1,000~9,999円 | |
素材 | 銅 | |
画像出典 | wiki「鐚銭」 |
まとめ
以上、鎌倉・室町時代に使われていた古銭を紹介しました。鎌倉・室町時代の古銭は他の時代の古銭と比べるとあまり価値は高くありません。
しかし、状態によっては高く売ることも可能でしょう。ただ、自分でキレイに磨くのはNGです。自分で磨いてしまうと傷をつけてしまったりして、買取価格を下げてしまう可能性があります。
ホコリを落とす程度にしておいて、なるべくそのままの状態で古銭を専門に扱う買取店へ査定に出すことをおすすめします。売るならこちらの情報を参考にしてください↓
次の記事では「安土桃山・江戸・明治時代」に使われていた古銭について解説していきます。ぜひ読んでいってください。