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盛岡銀判はその名の通り、現在の岩手県の県庁所在地である盛岡市を含む昔の盛岡藩内で作られた地方貨幣です。
地方貨幣だと情報が少なく、また買取不可の買取店もあるためほとんど価値がないものと思うかもしれません。ですが、そういったあまり出回らなかった古銭ほどコレクターには人気ですので、高値で取引されるケースも多々あります。
ここでは盛岡銀判についてどのような特徴のある古銭なのか、またどれくらいの価値があるのかをまとめています。
盛岡銀判とはどんな貨幣なのか
盛岡銀判とは1868年3月に盛岡藩、現在の岩手県中部から青森県東部あたりで作られた領国貨幣です。
領国貨幣とは地方貨幣とも呼ばれ、その領内でのみ流通させることを目的に作られる貨幣になります。盛岡銀判は盛岡藩が戊辰戦争の軍事費を調達するために発行された貨幣です。
ただ発行した翌年に終戦を迎え、数年後には明治政府が新貨条例により貨幣が一新されたため、ほとんど流通しなかったと言われています。そのため市場に出回ることが非常に少なく、希少価値は高まっています。
また盛岡銀判は銀の品位が99.5%で高品質だったのですが、その反面純銀度が高いために錆びやすいというデメリットもありました。そのため見た目は状態が悪いものがほとんどです。
盛岡銀判のほかに有名な銀判「会津銀判」「秋田銀判」
盛岡銀判と同じ幕末の時期には、盛岡銀判以外にもいろいろな領国貨幣も発行されています。その中でも有名なのが以下の2つです。
- 会津銀判
- 秋田銀判
どちらも東北地方で作られた銀板で、会津銀判は1856年に現在の福島県があたる会津藩から、秋田銀判は1863年に現在の秋田県にあたる久保田藩から発行されています。
秋田銀判は盛岡銀判と同じように戊辰戦争が関係しているようです。ただ会津銀判については、会津藩が戊辰戦争の戦地となり数多くの建物が焼き払われたことにより、記録が残っていないのでどのような目的で作られたかは明確ではありません。
いずれの銀判も発行枚数・現存枚数も極めて少ないため、1枚で数万円もの高値で取引されています。
【早見表】盛岡銀判の売買価格・販売相場《まとめ》
盛岡銀判 | |
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販売店名 | 販売価格(参考) |
Amazon | 不明 |
楽天 | 385,000円 |
ヤフオク | 不明 |
メルカリ | 1,000円~5,000円 |
【全2種類】盛岡銀判の買取価格・鑑定価値《平均相場一覧》
盛岡銀判は以下の2種類が作られたと言われています。
いずれも銀の品位が99.5%と非常に高く、さらに花降銀という良質な銀が使われています。いずれもほとんど流通しておらず、希少価値が高くなっています。
①【八匁銀判】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1868年 |
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価値 | A |
相場 | 100,000~499,999円 |
素材 | 銀 |
画像出典 | wik「盛岡銀判」 |
八匁銀判は1868年3月から9月までの間に1日150枚程度が製造されたと言われています。ただほとんどは流通せずに良い状態のまま残っています。
それでも銀99.5%と非常に銀の純度が高かったため、黒く錆びてしまっているのが多いです。実際に八匁銀判は盛岡藩でのみ発行されたもので、さらに発行枚数も非常に少なく現存している枚数も限られています。
そのため希少価値が高まっていますので、もしお持ちの方はたとえ黒く錆びていても手入れすることなくそのまま査定してもらいましょう。
②【七匁銀判】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1868年 |
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価値 | S |
相場 | 高額買取 |
素材 | 銀 |
画像出典 | 東京大学「経済学研究科所蔵の古貨幣コレクション」 |
盛岡銀判として実際に発行されていた八匁銀判でした。元々はこの七匁銀判が発行される予定で試作品を製造したのですが、七匁を一両として通用させるのが不可能と思われたため、八匁銀判に変更されたという経緯があります。
ですので、実際は七匁銀判は世に出回っておらず、現在確認されているのはたった1枚のみで、こちらは東京大学経済学研究所が所蔵しています。
もし何らかの理由で本物のそして2枚目となる七匁銀判をお持ちであれば、歴史的な発見となり値段がつけられないほど価値があると言われています。
盛岡銀判を売買相場より高く売るなら『バイセル』
まとめ
このように盛岡銀判などのような領国貨幣は、全国で流通した古銭ではないため発行枚数も流通箇所も少ないため非常に希少価値が高まっています。
ただ買取店によってはその価値がよく分からない場合もありますし、地方銭は買取不可となっているところもあります。ですので、こういった古銭をお持ちの方は買取してもらう店舗選びが非常に重要になります。
【全種類】一覧 平均買取相場まとめ |
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種類一覧 | 平均買取相場 |
八匁銀判 | 100,000~499,999円 |
七匁銀判 | 高額買取 |
盛岡銀判の七匁銀判のようにまだ1枚しか見つかっていない幻の古銭の真贋を見極められない店舗もあるので、信頼できる業者に査定してもらいましょう。
繰り返しになりますが、盛岡銀判を売却する場合は買取相場を熟知し、鑑定力がない買取業者だと安く買い叩かれてしまいます。当編集部では人気の古銭買取店20社以上比較し、以下の記事ではランキング5社に厳選しました。売却前には必ずご覧ください。
盛岡銀判以外の一覧 平均買取相場まとめ |
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一覧 | 平均買取相場 |
慶長大判 | 400万円~2500万円 |
珍しい大判 | 50万円~数千万円 |
大判 | 200万円~数千万円 |
慶長小判 | 10万円~450万円 |
小判 | 10万円~数百万円 |
銀判 | 5万円~金額不明 |