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日本国内で使われていた金貨として最も有名なのが甲州金でしょう。武田信玄で有名な甲斐の国で使われていたもので、日本で初となる整備された貨幣制度のことです。
ここでは甲州金について詳しく見ていきます。甲州金とはどんな貨幣制度だったのか、どんな貨幣が使われていたのか、買取額はなどについて調べてみました。
甲州金は古銭買取でも高値がつくことで有名なので、参考にしてみてください。
甲州金とはどんな貨幣なのか
最初に甲州金とはどのようなものだったのかについて見ていきましょう。残っている記録によると、運用されていたのは1506年~1831年の約300年間です。当初は甲斐国を統治していた武田家の軍資金目的で鋳造されました。
しかし江戸時代の末期までといった長い期間の運用で、最終的にも庶民にも広まっていたそうです。甲州金は貨幣制度になるので、以下のような形で運用されていました。
- 4進法と2進法の2つがある
- 両・分・朱・糸目・小糸目中までが4進法となる
- 朱中・小糸目・小糸目中は2進法
日本国内では徳川家康が全国と統一するまでは、貨幣の制度も整っていませんでした。この幕府が制定した制度でも両・分・朱という単位が使われています。それは甲州金が参考にされたからです。
では実際に使われていた甲州金の種類も見ておきます。
- 一両金
- 甲州一分金
- 甲州一朱金
- 甲州二朱金
- 甲州朱中金
- 甲州糸目金
といったものがあります。
【早見表】甲州金の売買価格・販売相場《まとめ》
甲州金 | |
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販売店名 | 販売価格(参考) |
Amazon | 不明 |
楽天 | 1280円~716,000円 |
ヤフオク | 450円~180,000円 |
メルカリ | 33000円~137,000円 |
【全6種類】甲州金の買取価格・鑑定価値《平均相場一覧》
では実際に甲州金を古銭買取で売るのなら、どの程度の買取価格になるのかを確認していきましょう。ここでは前段で紹介した種類について、1つずつ買取額を調べてみました。
①【一両金(露一両金・駒一両金)】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1506年~1831年 |
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価値 | A |
相場 | 300万円 |
素材 | 金 |
画像出典 | メルカリ |
甲州金で最も価値が高いのが一両金です。この一両金には2つの種類があるので、それぞれの買取額を見ていきましょう。
- 露一両と駒一両がある
- 露一両は戦国時代から江戸時代初期に作られていたもので最上級の品質
- 駒一両は純度が50%ほどに落ちる
- 買取額は平均して300万円程度
- 逆打ちと言われる刻印ミスだと3000万円程度
といったような買取額になります。甲州金の中でも最も希少価値があるものです。
②【一分金】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1506年~1831年 |
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価値 | C |
相場 | 5万円~20万円 |
素材 | 金 |
画像出典 | 不明 |
甲州一分金は両の次に貨幣価値が高いものです。裏面の上部には甲という文字があり、その下に種類が書かれていました。定・重・中安・下安の4つの種類があったので、1つずつ買取額を確認します。
- 定・重の買取相場は5万~8万円程度
- 中安・下安の買取相場は約20万円程度
一両金よりは買取額がずいぶんと下がるのですが、それでもまだ高額で買取される部類でしょう。
③【二朱金】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1506年~1831年 |
---|---|
価値 | C |
相場 | 5万円~25万円 |
素材 | 金 |
画像出典 | 不明 |
甲州二朱金には中安・下安の2つが代表的な種類があります。重さとしては一首金の約2倍となる2gほどです。平均的な買取相場は以下の通りになります。
- 中安・下安については約25万円程度
- その他の二朱金については約5万円~8万円程度
二朱金でも刻印ミスされたものが見つかっています。こうした刻印ミスは希少価値が高く、買取額としても最大で80万円程度にはなるでしょう。
④【一朱金】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1506年~1831年 |
---|---|
価値 | C |
相場 | 5万円~20万円 |
素材 | 金 |
画像出典 | 不明 |
甲州一朱金には定・重・無背・忠・中安・下安の6つの種類が確認されています。ちなみに無背とは何も刻印されていない種類のことです。裏面の刻印によって買取額が違ってきます。
- 定・重・無背・忠の4つについては約5万円~8万円程度
- 中安・下安は希少価値が高く約20万円程度
初心者では見分けをつけるのが難しいこともあるので、買取を利用するのなら専門家がおすすめです。
⑤【朱中金】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1506年~1831年 |
---|---|
価値 | B |
相場 | 20万円~85万円 |
素材 | 金 |
画像出典 | 不明 |
朱中金には角と丸の2つの種類があります。また額面が中途半端なものであったことから、需要もあまり高くありませんでした。結果として鋳造された量も少ないことから比較的に希少価値が高いです。
- 角朱中金だと20万円程度
- 丸朱中金は85万円程度
美品であることが条件ではあるのですが、高額での買取に期待が持てるでしょう。ただ希少価値が高いだけに、現存する量も少なくなっています。
⑥【糸目金】鑑定価値と買取相場価格
時代 | 1506年~1831年 |
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価値 | C |
相場 | 1000円~1万円程度 |
素材 | 金 |
画像出典 | 不明 |
甲州糸目金は1両の64分の1の貨幣価値となります。金に糸目はつけないという言葉がありますが、この語源となった単位でもあるのです。重さが0.2gほどととても軽いのも特徴でしょう。
- 平均的な買取相場は1000円~1万円程度
甲州金では最も買取額が低くなっています。状態が良ければ1万円程度にはなるでしょうが、悪ければ1000円程度です。ただやはり希少度の高いものなので、専門業者で買取してもらいましょう。
甲州金を売買相場より高く売るなら『バイセル』
まとめ
甲州金についての情報をまとめてみました。甲州金とは戦国時代から甲斐の国で使われていた貨幣制度のことです。日本国内では初となる制度が整ったもので、江戸幕府の貨幣制度も参考にしています。
両・分・朱・糸目といった種類があり、それぞれに金貨が作られました。両が最も価値が高く、現代での買取額も高額です。
ちなみに甲州金には刻印ミスされたものもあり、買取額が10倍程度にまで大きくなります。
繰り返しになりますが、甲州金を売却する場合は買取相場を熟知し、鑑定力がない買取業者だと安く買い叩かれてしまいます。当編集部では人気の古銭買取店20社以上比較し、以下の記事ではランキング5社に厳選しました。売却前には必ずご覧ください。
甲州金以外の古金銀一覧 平均買取相場まとめ |
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古金銀一覧 | 平均買取相場 |
一分金 | 6000円~100万円 |
二分金 | 1万円~10万円 |
一朱金 | 5000円~3万円 |
二朱金 | 5000円~50万円 |
一分銀 | 5000円~8万円 |
一朱銀 | 100円~3000円 |
二朱銀 | 10万円~50万円 |