【最新版】5銭札の価値はいくら?買取価格&平均相場《全2種類》

古銭の1つである5銭札について調べてみました。もともと5銭を初め少額の額面は、硬貨として発行されていたものです。それが第二次大戦中の金属不足から、少額額面のものでも紙幣が発行されたという歴史があります。
ただ戦中に発行された紙幣は粗悪な作りであるものが多く、戦後になるとまた別の物が発行されました。
つまり5銭札には2種類存在することになります。ここではそんな5銭札の買取価格相場など、古銭的な価値を含めてみていきます。

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5銭札とは?どのようなデザインがあるの?

5銭札とは先に述べたように、全部で2種類のものが発行されました。デザインは戦中に発行されたものが、楠木正成公を採用しています。そのため楠公5銭札という呼ばれ方をしています。
楠木正成公と言えば、元弘の乱の折に後醍醐天皇を奉じて鎌倉幕府打倒に貢献したことで有名です。後に続く江戸時代まで通じても、日本史上では最大の軍事的天才とする見方もあるほどです。

もう1種類の方は戦後に発行された紙幣になります。こちらの図柄には梅の花が描かれています。
このことから梅5銭札と通称されています。戦後に発行されたA号券と呼ばれる紙幣の内、唯一新字体が使われているのが特徴です。また発行された日本銀行券の中では最小の寸法であるのも特徴でしょう。
【全2種類】5銭札の買取価格相場と鑑定価値一覧≪画像付き≫
では2種類の5銭札の古銭的な価値や、買取価格相場などについて確認していきます。実は5銭札は少額額面の紙幣であるため、それなりの数が発行されているのです。そのため古銭的な価値としてはそこまで高いものではありません。
①【5銭札(い号券・楠木正成像)】鑑定価値と買取価格相場
![]() |
時代 | 1944年~1953年 |
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価値 | D | |
相場 | 10円~300円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | wiki「五銭紙幣」 |
楠公5銭札の古銭的な価値から見ていきましょう。発行年度は昭和19年から昭和28年までとなります。
実際にどれだけ発行されたのか枚数は不明ですが、かなり多いと推測されているのです。そのため希少価値という点ではほとんどありません。
- 楠公5銭札の未使用品買取価格相場は、100円~300円前後
- 楠公5銭札の美品買取価格相場は、50円~100円前後
- 楠公5銭札の並品買取価格相場は、10円~30円前後
となります。
②【5銭札(A号券・梅)】鑑定価値と買取価格相場
![]() |
時代 | 1948年~1953年 |
---|---|---|
価値 | D | |
相場 | 30円~800円 | |
素材 | 紙 | |
画像出典 | wiki「五銭紙幣」 |
戦後に発行された梅5銭札の古銭的な価値も確認します。発行年度は昭和23年から昭和28年度までです。
こちらも発行枚数がかなり多いため古銭的な価値としては高くありません。ただ楠公5銭札と比較すると高めの価格がついています。
- 梅5銭札の未使用品買取価格相場は、200円~800円前後
- 梅5銭札の美品買取価格相場は、100円~150円前後
- 梅5銭札の並品買取価格相場は、30円~80円前後
ということになっています。
【豆知識】5銭札に描かれた人物(楠木正成)とはどんな人物?
先にも少し触れましたが、5銭札に描かれている楠木正成公について、どのような人物か見ていきましょう。
大楠公とも称される人物ですが、実は正確な出自というのが分からない人物です。諸説あるのですが、河内の豪族であったとするのが主流でしょう。
挙兵する以前から戦上手ということで知られており、鎌倉幕府の命令に従って各地の豪族を討ち滅ぼしています。その後に後醍醐天皇が計画した統幕計画に加担することとなり、八面六臂の活躍を見せたという人物です。
5銭札を高価買取してもらう『2つのコツ』
では最後に5銭札を高値で買取してもらうコツを2つ紹介します。古銭というのは、基本的にきれいな方が価値があるものです。だからといって掃除などをすると、かえって価値を落としてしまうこともあります。そこで高く売るコツを知っておきましょう。
【コツ1】5銭札についた汚れを落とさない
最初のコツとしては5銭札についた汚れは落とさないことです。実は古銭をきれいにする方法はあります。自宅でも用具を揃えれば簡単に行うことができるのです。実際にどのようなものが必要かあげてみましょう。
- 研磨剤
- 歯ブラシ
- 重曹
などのようなものがあれば、汚れは落とせます。ですが同時に表面に傷がついたりもするのです。
その結果として価値を落としてしまいますので、できるだけそのままの状態で売りに出すのをおすすめしておきます。
【コツ2】5銭札は銀行ではなく専門業者に買取依頼する
5銭札は戦後にも発行されていた紙幣です。古銭には銀行に持っていくと額面通りに交換をしてくれたりもします。ただ現在では5銭という通貨単位がないため、交換はしてくれないでしょう。
仮に交換ができたとしても額面通りにしかなりません。先にもお伝えしましたが、5銭札はそれほど高くはありませんが、古銭的な価値があるためです。
ただ5銭札を初めとして古銭というのは、専門的な知識がなければ正しく評価してもらえません。そのため専門の業者に買取依頼をするのが正解だと言えるのです。
まとめ
5銭札についての情報のまとめでした。もともと少額額面は紙幣ではなく、硬貨という形で発行されていました。ですが第二次世界大戦の折りに物資が不足したことで、硬貨ではなく紙幣として発行されるようになったのです。
- 楠公5銭札
- 梅5銭札
戦中に発行されたものが楠公5銭札で、戦後に発行されたものが梅5銭札という形になります。
どちらも相当枚数の発行があったため、希少価値はほとんどありません。また昭和に発行された紙幣であるので、古銭的な価値としても高くないのが特徴です。