【保存版】1円硬貨の価値はいくら？買取価格＆平均相場《全5種類》

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故人の遺品整理や引っ越しなど、古銭は思いもよらぬところから見つかることがあります。とはいえ、何の知識も無いままに古銭を手にしたところで、持て余してしまう人がほとんどではないでしょうか。

硬貨といってもいろいろありますが、今回は1円硬貨にスポットを当て、古銭として見た場合にどのような価値があるのかを探ります。

古い物から新しい物まで網羅してあるので、今手元に古銭がある、もしくは古銭の買取に興味があるといった人は参考にしてください。

▼【画像付】1円硬貨の買取相場一覧▼

1円硬貨とはどんな貨幣？鑑定価値は高いのか？

1円硬貨は、日本国内で流通している貨幣では最も価値の低いものです。故に、最も流通しているという考え方もできます。消費税導入後に大量に発行されたという歴史もあり、私たちの暮らしに古くから馴染みのあるものです。

表面には日本国と一円の文字、若木があしらわれ、裏面には1のアラビア数字と製造年が記載されています。尚、1円硬貨1枚を発行するのに製造するのに必要なコストは額面以上となっており、2015年時点では1枚の製造に約3円がかかっています。

キャッシュレス化が進む現代にあって、未だに支払いの際に紙幣や硬貨を用いる人の多い日本では、端数を合わせるのに便利なため重宝されています。

【全5種類】1円硬貨の買取相場価格と鑑定価値一覧≪画像付き≫

1円硬貨は発行から現在に至るまで、多くのデザインが生み出されています。種類は大別して5つあり、それぞれ発行された年代が違うため、古銭としての価値もそれぞれ違っています。

①【1円金貨(一圓金貨幣)】鑑定価値と買取相場価格

時代	1871年～1880年
価値	C
相場	5,000円～200万円
素材	金
画像出典	wiki「日本の金貨」

1円金貨には通常版と縮小版の2種類があり、前者は1871年(明治4年)発行、後者は1874年(明治7年)から1880年(明治13年)まで発行されていました。どちらも表に一圓の文字が刻印され、裏には日章図があしらわれています。

買取相場は、通常版のものが未使用であれば3万円から12万円、並品で5000円から2万円となっています。このうち、買取相場が特に高くなっているのは明治4年前期のもので、未使用品であれば1枚で10万円以上の価値が付くこともあります。

縮小版に関しては、通常版のものよりも買取相場が高い傾向にあり、未使用品では20万円から、並品でも5万円からの買取となっています。特に明治9年以降に発行されたものは希少性が高く、状態によっては1枚数百万円で取引されることもあります。

【種類別】1円金貨(一圓金貨幣) 平均買取相場
種類別	並品	美品(未使用含む)
前期(明治4年)	5000円～3万円	3万円～10万円
後期(明治4年)	1000円～5000円	5000円～5万円
1874年(明治7年)	5万円～10万円	10万円～30万円
1876年(明治9年)	10万円～50万円	50万円～200万円
1877年(明治10年)	50万円～100万円	100万円～700万円
1880年(明治13年)	100万円～200万円	200万円～700万円

②【旧1円銀貨】鑑定価値と買取相場価格

時代	1870年
価値	C
相場	3,000円～30万円
素材	銀
画像出典	wiki「一円銀貨」

旧1円銀貨(硬貨)は1870年(明治3年)に発行され、主に貿易用に使用されました。表面には龍図、裏には日章と菊の紋章があしらわれています。材質は1円金貨と違い、銀が用いられているのが特徴です。

買取相場は、未使用品で3万円から25万円、並品で3000円から5万円となっています。また、圓の地の貝の画数が1本欠けているものに関しては希少価値が高く、20万円を超える買取も期待できます。

【年代別】旧1円銀貨 平均買取相場
年代別	並品	美品(未使用含む)
有輪(明治3年)	3000円～1万円	1万円～5万円
無輪(明治3年)	5000円～1万円	1万円～5万円
正員円(明治3年)	5000円～1万円	1万円～10万円
欠員円(明治3年)	1万円～5万円	5万円～30万円

③【新1円銀貨】鑑定価値と買取相場価格

時代	1874年～1887年
価値	D
相場	1,000円～300万円
素材	銀
画像出典	wiki「一円銀貨」

新1円銀貨は、1874年(明治7年)から1887年(明治20年)まで発行されていた硬貨です。表面に竜図、裏面に一圓の文字が刻印されているのが特徴です。

また、新1円銀貨には大型と小型の2種類が存在し、小型は1887年(明治20年)から1914年(大正3年)まで発行されていました。

新1円銀貨の買取相場は、大型未使用品で4万円から、並品で1000円からとなっています。このうち、明治8年に発行されたものは最高で200万円以上の値が付くこともあります。

小型未使用品での買取相場はいずれの年代であっても、1万円から20万円前後、美品で1000円から2万円、並品で500円から8000円程度の価値に留まっています。

【年代別】新1円銀貨 平均買取相場
年代別	並品	美品(未使用含む)
前期(明治7年)	1万円～5万円	5万円～100万円
中期(明治7年)	1万円～5万円	5万円～100万円
浅彫(明治7年)	1万円～3万円	3万円～50万円
深彫(明治7年)	1万円～3万円	3万円～50万円
浅彫(明治8年)	10万円～30万円	30万円～300万円
深彫(明治8年)	10万円～30万円	30万円～250万円
浅彫(明治11年)	5000円～1万円	1万円～30万円
深彫(明治11年)	1万円～5万円	5万円～50万円
1879年(明治12年)	1万円～5万円	5万円～100万円
1880年(明治13年)	1000円～5000円	5000円～10万円
1881年(明治14年)	1000円～5000円	5000円～10万円
降四(明治14年)	1万円～5万円	5万円～50万円
1882年(明治15年)	1000円～3000円	3000円～10万円
1883年(明治16年)	1000円～3000円	3000円～10万円
1884年(明治17年)	1000円～5000円	5000円～10万円
1885年(明治18年)	1000円～3000円	3000円～10万円
前期(明治19年)	1000円～3000円	3000円～10万円
後期(明治19年)	1万円～5万円	5万円～50万円
1887年(明治20年)	1000円～5000円	5000円～10万円

④【一円黄銅貨】鑑定価値と買取相場価格

時代	1887年～1914年
価値	D
相場	1円〜100円
素材	黄銅
画像出典	wiki「一円硬貨」

一圓黄銅貨は、1887年(明治20年)から1914年(大正3年)にかけて発行された硬貨です。デザインが一新され、表に漢数字で一円、裏に算用数字で1YENと刻印されているのが特徴です。

この古銭の買取相場は軒並み低く、未使用品であっても20円から150円、美品、並品で1円から20円程度の価値に収まっています。最も価値が高いのは昭和23年発行のもので、150円程度となります。

【年代別】一円黄銅貨 平均買取相場
年代別	並品	美品(未使用含む)
1948年(昭和23年)	1円	1円〜100円
1949年(昭和24年)	1円	1円〜100円
1950年(昭和25年)	1円	1円〜100円

⑤【一円アルミニウム貨】鑑定価値と買取相場価格

時代	1955年～
価値	D
相場	1円～1000円
素材	アルミ
画像出典	wiki「一円硬貨」

一円アルミニウム貨は、1955年(昭和30年)から現在に至って発行されている硬貨です。表面に若木がデザインされ、材質は100パーセントアルミニウムへと変更になりました。

買取相場は、未使用品で1円から2000円、美品から並品でおおむね1円となっています。発行された年数によって買取相場にムラがあるため、未使用品であれば一度査定してもらうと良いでしょう。

【年代別】10円硬貨(現行貨幣) 平均買取相場
年代別	並品	美品(未使用含む)
1955年(昭和30年)	1円	1円～1000円
1956年(昭和31年)	1円～10円	1円～500円
1957年(昭和32年)	1円	1円～500円
1958年(昭和33年)	1円	1円～500円
1959年(昭和34年)	1円～10円	10円～1000円
1960年(昭和35年)	1円	1円～500円
1961年(昭和36年)	1円	1円～100円
1962年(昭和37年)	1円	1円～100円
1963年(昭和38年)	1円	1円～100円
1964年(昭和39年)	1円	1円～100円
1965年(昭和40年)	1円	1円～50円
1966年(昭和41年)	1円	1円～50円
1967年(昭和42年)	1円	1円～50円
1968年(昭和43年)	1円	1円～50円
1969年(昭和44年)	1円	1円～50円
1970年(昭和45年)	1円	1円～50円
1971年(昭和46年)	1円	1円～50円
1972年(昭和47年)	1円	1円～10円
1973年(昭和48年)	1円	1円～10円
1974年(昭和49年)	1円	1円～10円
1975年(昭和50年)	1円	1円～10円
1976年(昭和51年)	1円	1円～10円
1977年(昭和52年)	1円	1円
1978年(昭和53年)	1円	1円
1979年(昭和54年)	1円	1円
1980年(昭和55年)	1円	1円
1981年(昭和56年)	1円	1円
1982年(昭和57年)	1円	1円
1983年(昭和58年)	1円	1円
1984年(昭和59年)	1円	1円
1985年(昭和60年)	1円	1円
1986年(昭和61年)	1円	1円～10円
1987年(昭和62年)	1円	1円
1988年(昭和63年)	1円	1円
1989年(昭和64年)	1円	1円
1989年(平成元年)	1円	1円
1990年(平成2年)	1円	1円
1991年(平成3年)	1円	1円
1992年(平成4年)	1円	1円
1993年(平成5年)	1円	1円
1994年(平成6年)	1円	1円
1995年(平成7年)	1円	1円
1996年(平成8年)	1円	1円
1997年(平成9年)	1円	1円
1998年(平成10年)	1円	1円
1999年(平成11年)	1円	1円～10円
2000年(平成12年)	1円	1円～50円
2001年(平成13年)	1円	1円～50円
2002年(平成14年)	1円	1円～50円
2003年(平成15年)	1円	1円～50円
2004年(平成16年)	1円	1円～50円
2005年(平成17年)	1円	1円～50円
2006年(平成18年)	1円	1円～10円
2007年(平成19年)	1円	1円～10円
2008年(平成20年)	1円	1円～10円
2009年(平成21年)	1円	1円～50円
2010年(平成22年)	1円	1円～500円
2011年(平成23年)	1円	1円～500円
2012年(平成24年)	1円	1円～500円
2013年(平成25年)	1円	1円～500円
2014年(平成26年)	1円	1円～10円
2015年(平成27年)	1円	1円～10円

希少価値あり！1円玉のエラーコインは高価買取に期待できる

硬貨には、稀にエラーコインと呼ばれるものが発生します。これは、造幣局で貨幣を製造する際、機器の不具合やその他の要因によって意図せず発生した後、流通したものです。

一円硬貨のエラーコインは主に3種類あり、それぞれ以下で呼ばれます。

• 影打ち
• 角度ズレ
• ヘゲ

最も高額になりやすいのは影打ちエラーコインで、これは刻印された硬貨に別の硬貨が重なった状態で、再度プレスされてしまったものを言います。買取相場としては、8万円から20万円です。

角度ズレは、印刷の位置に狂いが生じたことで角度が大きくずれてしまったものを指します。買取相場は数千円から2万円程度となっています。買取価格は印刷のずれ方によって決められます。

ヘゲは、硬貨の表紙が紙をめくったようにしてめくれてしまっている状態のものを指します。見た目があまり美しくないため、買取相場はエラーコインの中でも低い方ですが、それでも希少性の高さから数百円から5000円の価値が認められています。

【注意点1】状態が劣化しないうちに1円硬貨を買取してもらう

どんなに希少価値の高い1円硬貨を持っていても、状態が悪ければ適正価格で買い取ってもらえません。

買取相場の一覧でもお話しした通り、製造年数が同じでも状態によって買取価格にかなりの価格差が生まれます。

事情があってすぐに買取に出せないケースを除けば、コレクションするのでも無ければ即座に買い取ってもらうのが現実的です。

【注意点2】1円硬貨をオークションではなく買取業者に依頼する

古銭は価値が分からないからこそ、その価値を不特定多数の大勢に決定してもらうとオークションとの相性が良さそうです。特に1円硬貨は種類がたくさんあり、人目で見てそれと判断しかねるものがたくさんあります。

とはいえ、オークションに出品してしまうと、古銭に関する知識を有した人に適正価格以下で落札され、転売されてしまう可能性も低くありません。

自身に知識がなければ、その時点で納得して取引を成立させてしまう危険性もはらんでいます。

古銭の価値は分からないからこそ、専門家の手に委ねるのが良いと言えます。豊富な知識と経験によって、古銭の持っている本当の価値を見出してくれるでしょう。

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【注意点3】汚れを下手に落とそうとしない

査定額を高く見積もってもらうため、硬貨の汚れを落とそうと考えるのは分かりますが、素人が下手に効果を磨くと傷がつき、逆に買取価格が下がってしまう可能性があります。

アルミニウム製のものであれば柔らかいため、下手をすると破損し、法律によって罰せられる可能性も浮上します。下手に触らず、プロの手に任せ、適正価格にて買い取ってもらいましょう。

まとめ

端数の支払いに何かと便利な1円硬貨は、これからもしばらくは流通し続けると言えるでしょう。時々チェックしてみて、価値のつきそうなものがあれば査定をしてもらうのも一つの手です。

【全種類】1円硬貨一覧 平均買取相場まとめ
種類一覧	平均買取相場
1円金貨(一圓金貨幣)	5,000円～200万円
旧1円銀貨	3,000円～30万円
新1円銀貨	1,000円～300万円
一円黄銅貨	1円〜100円
一円アルミニウム貨	1円～1000円

万が一、1円金貨などの古銭を入手したら、下手に磨こうなどとは考えず、すぐに買取業者に査定を依頼しましょう。その状態での適正価格で売却することが出来れば、むしろ得であると言えます。

1円硬貨以外の硬貨一覧 平均買取相場まとめ
硬貨一覧	平均買取相場
500円硬貨	500円～2,000円
100円硬貨	100円～1,000円
50円硬貨	50円～4,000円
20円硬貨	1円～800万円
10円硬貨	10円～2000万円
5円硬貨	5円～500万円
2円硬貨	5,000円～900万円
1円硬貨	1円～700万円
50銭硬貨	1円～800万円
20銭硬貨	20円～400万円
10銭硬貨	1円～80万円
5銭硬貨	1円～20万円
2銭硬貨	10円～10万円
1銭硬貨	1円～2万5000円
半銭硬貨	10円～25万円
5厘硬貨	10円～1,000円
1厘硬貨	30円～75万円
記念硬貨	500円～3万円
現代硬貨・貨幣	1円～700万円
日本の硬貨・小銭	1円～900万円
地方自治法施行60周年記念硬貨	1円～3万円